スポーツ中継を観ることは、もっとも心が踊る最高のエンタメの1つです。
映画やドラマをはるかに上回る、圧倒的感動が待っています。
こういったワクワクの裏には、制作者の入念な準備によって成り立っています。
スポーツが抜群に面白いのは、演出の力も大きく関わっているように思います。
『準備せよ。スポーツ中継のフィロソフィー』は、スポーツ中継の制作の裏側を綴った本です。
スポーツ中継に懸ける熱い思いが伝わってきて、抜群に面白い良書に仕上がっています。
以下のような人は本書を楽しく読むことができると思います。
・スポーツが好き
・テレビ制作の裏側が知りたい
・スポーツやマスコミの仕事に携わっている
『準備せよ。スポーツ中継のフィロソフィー』について見ていきます。
『準備せよ。スポーツ中継のフィロソフィー』について
『準備せよ。スポーツ中継のフィロソフィー』は、WOWOWスポーツ塾の講義録です。
WOWOWの社長である田中氏が、自らのテレビマンのキャリアを基に、スポーツの在り方や捉え方について綴っています。
個人的に、裏方の仕事に携わっている人たちにスポットを当てた話は、すごく好きです。
ましてそれがスポーツともなれば、面白くないはずがありません。
文面からにじみ出ているのが、スポーツに対する情熱と冷静な目です。
映像としてどんな風に見せれば、視聴者が最大限に楽しむことができるのか?
試行錯誤の跡がたくさん詰まっていて、とても興味深く観ることができます。
スポーツ中継に携わっている人たちの、熱意が感じられる大変素晴らしい良書なのです。
スポーツ中継には準備が大切
『準備せよ。スポーツ中継のフィロソフィー』は、さまざまなスポーツを取り扱っています。
テニス、野球、サッカー、箱根マラソン…。
さまざまなスポーツを事例に、カット割や表情を捉える術などを紹介しています。
プロとして矜持が感じられる細かい指摘が、いくつも散りばめられていました。
スポーツ中継の歴史のようなものも、いろいろと解説されていました。
時代を追うごとにどんどんと進化していき、より見やすい映像作りが為されている…。
それを陰で支えているのは、現場で頑張っている人たちの努力の賜物です。
スポーツは変わらなくとも映像の進化により、まだまだ面白さを追求できるのだと思います。
スポーツ観戦が好きな者にとって、すごく楽しい1冊に仕上がっています。
スポーツ中継が見たくなる
『準備せよ。…』を見ると、間違いなくスポーツ観戦したくなります。
わたしはすぐにでも、WOWOWのスポーツ中継を見たくなりました。
本書を読むと、カメラワークとか場面の切り替えなど、違った視点でスポーツが楽しめます。
作り手の視点から見ると、スポーツに新たな発見が生まれてくるように思うのです。
『準備せよ。スポーツ中継のフィロソフィー』は大変面白い良書でした。